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きっかけ。

今思えばあそこがターニングポイントでしたね・・。なんてことを成功者がテレビやなんかで振り返っているところを見たことが何度もある。

それは人との出会いであったり、街で偶然見かけた何かだったり、時代の流れであったりと、分かりやすい。

でも、本当のターニングポイントなんてのは、個人の認識の範疇にないんじゃないかなんてことを思ったりする。

人との出会いがその人のターニングポイントだったとしたら、その出会いに至るまでのどこか一つの行動が違うだけで出会えてなかったかもしれない。そうなると、その何気ない一つの行動が実はターニングポイントだったりするのかもしれない。じゃない?

ここは力の入れどころや!って分かりやすくターニングポイントが来てくれれば、そこだけ頑張れば、あとはテキトーでいいのだけど、分かりやすいターニングポイントですら、後々考えないと分からないのが人間で、そうなると、どんな小さな選択にもターニングポイントが潜んでいる気がして気が抜けない。

そんなことを思いつつ、ジョージアにするべきかBOSSにするべきか、自販機の前で悩む。そんなことに時間を費やしているあいだにも、ターニングポイントは背中をすり抜けて行ってしまっているかもしれない、そう思うと焦る。早く選ばなくては、ここはBOSSや!と決めたところで、今度はブラックかカフェオレで悩む。ああ早くせんとターニングポイントがどこかに来てるかもしれないのに、この数秒で会うべき人とすれ違うかもしれないのに。あああでもこのブラックかカフェオレかをテキトーに決めてしまうようなメンタルでは、後悔のない人生を生きられない、ちゃんとターニングポイントをとらえられない。

つまるところ、ターニングポイントなんてどこまでも運の要素が強いものなのだから、普段からそれを意識して生きるなんてことそのものがナンセンスなのかもしれない。

運って何だろう。う~ん・・。

 

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「人生スイッチ」 2014年 アルゼンチン・スペイン 監督 ダミアン・ジフロン

ほんのちょっとのきっかけで、人生が大きく変わってしまう人たちを描いた短編オムニバス。

観やすく分かりやすく面白かった。

それでいて、人生の怖さも充分に表現していて、いろんな人の顔が思い浮かんで、みんなギリギリだなぁ。なんて思ったり。

余裕で生きているようで、ほんの小さなきっかけで人生なんて簡単に暗転する。

それを身を持って知ったからこそ、こういう作品に惹かれるのかもしれない。

効能

至るところに陥穽あり。ただし、そのほとんどは己自身の内奥にあり。

不一。