すまんむらた・・。

東京に村田諒太の世界タイトルマッチ観戦に行き、帰ってきてのち、いきなりの激務にさらされ、録画しておいたものを見返す暇がなかった。
先日ようやく観た。
会場で観たときは、正直、試合終了のゴングが鳴ると同時に、・・負けた。と直覚的に思った。

特に採点などしながら見ていた訳ではなかったので、感覚としか言えないのだけど、サークリングしながらガードの上とはいえ、叩き続け、パンチを出し続けた相手に軍配が上がったと感じた。村田は相手の手数の前に突破口を開けず、時折有効打を放つものの単発で、パワーでは大きく上回った印象を持ったが、如何せん手数が・・と思った。

それが帰ってテレビで採点しつつ観てみると、どうだろう結果は115-112で村田の勝ちと出た。
会場では、二階席の中段あたりからの観戦で、選手の表情や、細かい動きが把握できず、あれほどエンダムが力のこもらない逃げるためだけのダメパンチを連発しているとは思わず、単純に手数として見えてしまっていた。
村田のプレッシャーは始終試合を支配していたし、有効打という意味では村田が圧倒的。
エンダムの延命にしか思えない戦いぶり。そして会場は村田のホーム日本。村田の勝ちは動かないように見えた。しかし結果はエンダム。そら、物議を醸すわ。

レフェリーのミスジャッジとしか思えないエンダムのダウン見逃し(2回も・・)、日本嫌いのジャッジが一人紛れ込んでいたこと等々、村田には不運としか思えない偶然が重なり、日本人初のオリンピック金メダリストのプロ世界王者はならなかった。
しかし、これは再戦必至だろう。
村田の所属する帝拳ジムの本田会長が、WBAに不信感を持っているとか何とかで、再戦が実現するかどうか・・みたいな記事をどこかで見たけど、ここは素直に再戦させてあげて欲しい。
また観に行く。国内であれば。

しかし、村田のボクシングは判定になると、ジャッジ泣かせであることは間違いない。攻防超分離型のパワーファイター。ガードの上を好きに打たせるため、どうも見映えが悪い。これからも今回のような不運な判定に見舞われる可能性があるように思う。特にジャブがポイントに繋がる現代のボクシングで、左リードの少なさはどうにかしなくてはいけないように感じる。

それにしても、村田は夢を見させてくれるな。
世界から見れば小柄で非力といった印象の日本人が、世界の拳豪ひしめくミドル級で黒人選手を相手にフィジカルで優り、プレッシャーで圧倒し、強烈な右でダウンを奪う。信じられん。
観ていて本当にワクワクする。これまで懐疑的であった村田の実力は、世界で確実に通用する。負けはしたけれど、それが分かった。今まで疑ってすまん。今は素直に頑張れ村田。そう思う。

イメージ 1

げんこつっっっ。

不一。