うまれかわれるか・・。

「つりをさん、俺お見合いパーティに参加しよかな思て」
「ほう、ここまできて何でまた?お前いくつやったっけ?」
「完熟の37歳です」
「へえ、まぁまぁいってんやな。何でまたそんなパーティ行くん?」
「一回くらい結婚してみたい。」
「普通一回やで。」
「そっか。ほんまですね。あんまり芸能人とかが何回もするから、二三回が普通と思てましたわ。」
「結婚してみたいのはいいけど、そのお見合いパーティってなんなん。普通お見合いって言うたら、相手の親と自分の親と、間に意味の分からんオッサンかオバハンがおって、その仲介役みたいなオッサンかオバハンが司会みたいなことして、何事か当たり障りのない自己紹介なんかして、あとは若いふたりに任せて・・とかいうて出て行くやつちゃうんか?」
「いや、そんなん好きな野球選手はカムストックです。っていうくらい古いお見合いですわ。今は、店が主催で男から会費集めて、女性は基本タダとか払ってもちょっとのお金で参加できて、そこから・・どうなるんやろ?行ったことないから分かりませんわ。つりをさんも行きませんか?」
「行かん。そもそも俺は人見知りや。そんなとこで知らん人に囲まれたら、モジモジして終わる。」
「人見知りて・・そんな、二年に一回職質な顔して」
「ハイ、大人やから今すぐはしばかんけど、いつか何かのきっかけで、この分もまとめてしばく~」
「怖っ。いくつまでしばくとか言うてるんですか。もう40でしょう。」
「ほっとけ。オトコの人生は闘いや。ってアホなことはいいとして、お前、そんなとこ行って何話すの?趣味パチンコだけやろ?いや~しかし最近のパチンコは赤保留になっても当たりませんなぁ。まぁ・・おほほ。みたいなことになるわけないぞ。何かサイコロトークごきげんように出るつもりで、話ちゃんと持って行けよ。」
「やっぱり、あかんかな、向こうから興味持って何かと話振ってくれたりせえへんかな・・。」
「するかアホ。鏡見てから言えや。鏡もストライキ起こすレベルや。」
「そんなに不細工かなぁ。」
「いやまぁ、見ようによっちゃ竹野内豊からIQを80くらい引いて洲鎌栄一から闘争心を引いて、宮崎亮から不敵さを引いた感じに見えんこともないけどな。」
「IQ80も引いたらただの間抜けですやん。それにあとの二人誰ですん?」
「それはいいとして、お前女と付き合ったことあるん?」
「・・・・・」
「一回も?」
「・・・・・」
「37・・・魔法使いどころか、もう大魔導師やがな・・それがいきなりお見合い。しかもパーティ・・フッ・・フフ」
「今、笑いました?」
「いやごめん。思い出し笑い。お前のことちゃうねん。しゃがんだ瞬間にパンツの尻が裂けて、慌てて買いに行って着替えたパンツでもしゃがんだ瞬間尻が裂けたやつのことを何故か今のタイミングで思い出してん・・フッ・・フハハ」
「・・・・嘘やん。・・・・ザキ」
「グッ・・・グウ・・ハッ・・ハァハァあっぶな、やめろや、お前大魔導師やねんから、そんな死に誘う魔法安易に唱えるなよ。ブッハハハハハ」
「笑うな!ザラキ!」
「グワッ・・・グッ・・ウウッ・・ハッあっぶね~、お前ザラキって本気のやつやんけ。パーティ全員にかかるやつやんけ。お前が魔法使いは危なすぎる。お見合いパーティで転職してこい。そこがお前のダーマ神殿や。」
「行くのやめよかな。」
「なんでやねん。行ってどんなとこやったか教えてくれよ。上手いこといくかもしれんし。生まれ変わってこい。」
「生まれ変わりなんかありませんよ」
「まぁ無いわな。でも仮に生まれ変われるとしたら、何に生まれ変わりたい?」
「・・・・大魔導師以外」
「ブハハハッハハハッ、あかん腹痛いww」
「・・・・」
「あれ、・・泣いてる?・・ハハッハハハww」
「しばく!」

生まれ変われるか。竹洲鎌亮。


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「ターザンREBORN」  2016年 アメリカ 監督 デヴィッド・イェーツ

ジャングルでの暮らしを終え、人間社会でそれなりにいい暮らしをしていたターザン。

ある国の思惑に巻き込まれ、ジャングルに呼び戻され、戦いを余儀なくされる。

リボーンというよりは、ターザン故郷に帰る。みたいな話。

これ、映画館で観たら迫力あったろうな。

ゴリラが群れで出てくる。

何か大人になるまで気付かなかったけど、ゴリラを見ると何故かテンションが上がる。どうもゴリラが好きみたいだ。理由はまだ見つからない。

不一。