自由

行くときには泣き喚いて拒んだ施設に、今度は出すため迎えに行くと、家に帰るのは嫌だと泣いた。なんて老人の話を聞いたことがあるけど、斯様に人はその環境に順応する。

僕も今の会社があまりにブラックなので、いく度も辞めようと考えたが、様々な事情やタイミングがあったとはいえ未だに勤めている。居心地が良いわけでもなく、人間関係もここを辞めたら二度と会わないだろう人達と薄く付き合いがある程度。ならなぜ辞めないんだろうな。理由は次のところで一から始める億劫さや、新しい人間関係、下がる給与などが挙げられる。

気づけばもう前向きな転職など望むべくもない年齢になっていて、更に会社の状況は悪化の一途、判断を誤った感はあるものの、後悔は無い。己の選択でこうなったのだから、これにはこれで意味を見つけてやっていくしかない。

人生というのは一人一人がそれぞれの問題集を持っていて、毎日毎瞬問題が出題される。その答えで次の問題が生成され、それに答えるとまた次の問題。どんな風に答えるのも自由。ポジティブに答えようがネガティブに答えようが、あるいは答えなかろうが自由。その選択によって次の問題が変わるだけ。今いる場所、問題はこれまでの問題に答え続けた結果だ。正解なんぞはどんな問題にも無いし、不正解もまた無い。そもそもそれを評するものも無い。あくまで自分勝手な有り得ないくらい小さな視野で見える範囲で正解だ不正解だと断じているだけだ。他人の問題集が羨ましく見える時もあるが、他人の問題見てる暇があるなら、自分の問題に少しでも取り組んだ方がいい。という答えの出し方、これも自由。

 

f:id:fuitsufuitsu:20211212205023j:image

約束のネバーランド」2020年 日本

監督 平川雄一

これは漫画を少し読んだことがあって、ある程度予備知識有りで観た。

原作ほどの緊張感は無かったか。