あぁ。

結果書いてしまいますのでご注意を。

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今日は山中慎介×ルイス・ネリの一戦。

終戦記念日終戦なんてことにならなければいいけど、なんて冗談を友だちと話していた。などといっても何せ山中、負ける憂いはなかろうと、楽観が根底にあるから言える冗談だった。

しかし結果的にその通りになってしまって、笑えない。

評判通りの強さだったチャレンジャー、一ラウンドは山中のジャブが良く当たり、思ったより静かな立ち上がり。

以前見た動画では、L字ガード主体だったチャレンジャーが山中の左を警戒してのことだろう、右ガードを高く上げている。

そこから時折放つ大振りのパンチ、キレのある踏み込み。若さだろうか、体の強さも凄く感じる。

プレッシャーを感じているのか、山中の左にいつもの思い切りの良さが感じられない。相手を牽制するためだけに出しているように見える。いつものような伸び、力強さが感じられない。

対照的にラウンドを重ねるごとに調子を上げてくる挑戦者。

連打がしつこい。普通なら終わりと思うところからまだ一発二発打ってくる。これが効果的で、山中は守りに気を取られ攻め手を失くしていき、追い詰められていった。

そして、まだ序盤といっていい4ラウンド。ついに挑戦者の連打に山中が捕まる。

ロープに詰められ、思い切りのいいラッシュにさらされる。持ち前のディフェンス勘で、ダウンこそ免れたが、時間の問題と見たセコンドからのタオル投入。

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長きに渡り守ってきた王座を明け渡す結果となった。

ベテラン王者が勢いのある若手に打ちのめされ新旧交代。

どこの世界にもよくある構図。

そう言ってしまえばそれまでだけど、それだけでは説明できない喪失感。

内山が敗れた時は、予想すらできなかった結末に言葉を失った。

あの時と比べれば、何となく予想出来た結末ではあったはずなのに、やはりとてもショックだ。

内山の引退、三浦の引退、そして今日の山中の敗戦。

今年は日本ボクシング斜陽の年だな。

しかし陽はまた昇る、日本にはまだモンスター井上尚弥がいる。村田諒太がいる。

とはいえ、やはり山中の敗戦はすごく寂しい。

観に行ってしかと目に焼き付けておくべきだったか・・。今更だけど。

不一。