はやいわ。

終わった。
これだけを楽しみに日々の無聊を慰めて生きてきた5連休が早くも終わった。

5連休の過ぎることも早かったけれども、東京で観戦した井上尚弥の三階級制覇挑戦、これは速すぎた。
更にはこの日のイベントで行われた6試合全部合わせても消費されたラウンド数は9。

速いねぇ。

行く前は1ラウンドで終わったりしたらたまらんな。悪くても5ラウンドまでは観てみたいな。なんて言ってたけど、本当に1ラウンドで終わった。

試合前にチャンピオンマクドネルが入場してきて、リング上にその姿を見たとき、あまりの大きさに、一緒に観戦していた友人と、不安を口にしたものだ。あれ、60キロ以上あるだろう。デカ過ぎる。帰ってネットニュースなど見ると、なんと65キロもあったらしい。そらデカいわ。

しかしそんな心配も完全な杞憂に終わる。圧巻の1ラウンドKO。
早すぎたのだけど、損した気持ちは一切なく、どエライものを目撃したという印象の方がはるかに強い。想像のずっと上を行く衝撃の結末。しばらく動悸が収まらぬ興奮なんて何年ぶりのことだろう。

帰りに元プロ野球選手の斎藤隆がとなりに立っていた。普段なら、うおっ斎藤!どないしよ、話しかけよかな、サイン貰っとこかな、写真とか撮ってくれるかな、とかなるところも、井上の試合の衝撃が残っていたせいで、あぁ斎藤やな。くらいの感じでやり過ごしてしまった。

なんというボクサーだろう。相手は戦績稼ぎの噛ませ犬ではなく、れっきとした世界チャンピオンなのだ。

それをあの短時間で完膚なきまでに叩きのめしてみせた。

村田の戴冠に続き、またも歴史的な瞬間を目の当たりにした。

イメージ 1

この距離で観た。
良いもの観た。
国内で行われる井上の試合は全部観に行きたい。
そう思った。
久々に会った友も相変わらず善良で懸命に生きていて、尚且つ機嫌よく日常を生きていて、その幸せそうな様は、そのまま良い波動を周りに伝える。
無理してお裾分けなど考えなくても、隠さず生きていれば幸せは波及する。
それでいいんじゃないかな。もらい泣きつられ笑いならぬ、もらい幸せ。
あるんじゃないかな。そういうこと。
しかし、簡単に終わるんだなぁ、5連休って。

不一。