毒対毒

人生はやり直しが効かない。

よくやり直せるみたいなことを言ったり、書いてたりするのを目にするが、実際のところやり直せない。

過去に相当数の過ちを犯しているのに、今何となくそれとなく日常を営めているのは、一重に周りの人たちのおかげで、自分自身の力によるものでも何でもない。

やり直しなんてのはただの言葉遊びで、内実は新しく何かを始めて或いは続けていた何かをやめて、状況や環境が変わったというだけの話。確実に時間は進んでいて、新たな過去を生み出し続けている。そしてそこにまた過ちが起こった場合、新しく何か出来る可能性は過ぎた時間の分小さくなっている。

しかし、やり直しを一つも望まない人生なんてのはそもそもあるのかな。

誰しも何らかの後悔や、現段階における不満なんてのは抱えて生きてるんじゃないかな。

自分で手一杯の僕に、他人のそれを気にかけてる余裕はないけれど。

事の大小はあれ、何某かの悔恨をしがみながら生きていく。それが人。だと思う。

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ギャングース  2018年 日本 

監督 入江悠

 

少年院で出会い絆を深めた3人が、出所してから人生の一発逆転を狙い行動する。

住む家も無く、学歴はおろか前科まである彼らが大金を手にするには、悲しいかな非合法な手段しかない。

非合法な組織から非合法なやり方で金を奪う算段。結果や如何に。

これが合法な手段で成功目指す話だったら痛快だったのだろうけど、非合法対非合法だとなんだか結局いろいろ腑に落ちないよな、とか何とか。

 

不一。